「あっ……シュ、ウっ……んんっ！」
赤井の指によってもたらされる、甘美な快感。
ゆっくりと抜き差しされる慣れ親しんだその感触に、名前の瞳から思わず涙が溢れた。
「痛むか？」
「ち、がくて……っ、」
「ならどうした？」
指による愛撫を続けながら。
赤井が舌で名前の涙を舐めとると、潤んだ瞳と目が合った。
「シュウ、に…触られんのが一番っ………落ち、着く」
「！」
自分から言っておいて。
けれども恥ずかしさから顔を背ける名前に、どうしようもなく愛しさが募った。
「…フッ。それは光栄だな」
「やぁっ！…ぁんっ！！」
チュッと軽く触れるだけのキスを落とすと、赤井は指での刺激を続けたまま名前の背を優しくベットに倒した。
「悪いがもう、手放せそうにない」
「あっ…！そ、こっ…… っアァッ！！」
「お前はすぐ、気まぐれで逃げ出したりするが」
「ひゃ、っうっ！…んんっ！」
「俺はしつこい男だからな」
「 あっ ！」
赤井は中に入れていた指を引きを抜くと、名前の反応を窺いつつ自身のモノを秘部の入口へとあてがった。
「─── 覚悟しろよ？」
「 っああああッ！！」
十分に慣らされたそこは容易く赤井のモノを根元まで飲み込んで。
待ち望んでいた男根に自然と名前の中もきゅっと締まった。
「シュ、ウ！……シュウ！！」
「くっ…！！」
中を締めつけ、震える唇で自分の名を連呼する名前のなんと扇情的な事か。
赤井は名前の顔横に手をつくと、余裕なく腰を打ち付けた。
「シュ、ウのっ……気持ち、いいっ…！ ああっ！！」
「お前は本当に、俺を煽るのが上手いな…！」
「あぁっ…！あんっ はっ んんっ ！」
溢れる愛を押し込むように。その身に刻み込むように。
赤井は激しく腰を動かしながら名前の頭を固定すると、下と同じように口内も激しく犯した。
「ふっ……んっ、んっ！」
必死に赤井の口付けに応えようと舌を絡ませ、送り込まれる唾液を飲み込む名前。
その姿を愛おしく思わない者などいるのだろうか？
「愛してる。名前」
快感に喘ぐ名前の耳に、その声が届いてるのかどうかは分からない。
─── だが、たとえこの想いが報われなくたって構わない。
報われたとしても、もしかしたら自分はその溢れるほどの愛で名前を壊してしまいかねないから。
それでも、
「お前を失いたくない」
赤井は自分でも笑えるくらい、彼女に溺れている己を感じたのだった。
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