「っやッ!!……もぅっ、やだっ、やめ、...っ!…ッあっ!!...ふぅっ、」


ピチャピチャと室内に響く水音。
ジンが名前の足の間に顔を埋め、指と舌を使って内部を刺激しているのだ。

アルコールにより満足に体を動かす事は出来ないものの、せめてもの抵抗として声だけは聞かせまいと必死に腕で抑えていたにも関わず、それすらもジンはどこからか取り出した縄のようなものでベッドにと括りつけてしまった。
それ故現在名前は涙を流し、ジンに感じている声を聞かれながら快感に喘がされているのだった。


ぐちゅっ くぷっ…


「…やあッ!!んっ...!ッアアァッ」


舌でクリトリスを舐められ、同時にジンの細く長い指も2本入れられて出し入れされる度、名前の口からはあげたくもない声が勝手に漏れてしまう。

体のあちこちにジンによって吸われた朱い華が散り、ジンの舌と指によってもたらされる刺激に切なげに腰を震わせる名前の姿は─── …酷く官能的だった。


普段のジンは女のそこを舐める事など絶対にしない。

それでもどうすれば女が快感に喘ぐのかは心得ていたし、名前の喘ぐ声が聞きたいという、自分でも何故だかわからない征服欲がジンをその行為へと掻き立てていた。


「ハッ。気持ちよく喘いで、腰揺らして。とんだ淫乱だな」

「…ちがッ!!…ッアアァッ!!」


グリグリとクリトリスをこねくり回しながら3本目の指も奥に押し入れ、何かを探るようにしてバラバラに動くジンの指。

……と、


「...!!……やああああぁっ!!!…そっ、やだやだ抜い……ッっ!!」

「ここか」


ある一点を刺激した瞬間名前の腰が一際大きく跳ね、反射的に腰を引こうとするから、ジンはもう片方の手でそれを強く押さえつけた。

ようやく見つけた名前の弱点。
それをジンは埋め込んだ3本の指で、集中的に抉るようにして何度も何度も突き上げた。


ぐちゅっぐちゅっ、ぐぢゅっ!!


「ひゃんんんっ!!!…やめっ!!…あッ!んんんッ、!ッアアアッ」


手を休める事なく何度も同じ場所を突いてやると、名前の腰が一層激しく痙攣した後、透明な液体がベッドを濡らした。


「.....ぁっ、う...…やっ?! やだやだもう無理っ!!!…ジンっ!お願っ…!もっ…...ッアアアアァッ!!」


潮を噴いて脱力しようとした名前はしかし、ジンの容赦ない指の出し入れが変わらず続けられている事に気付き、必死で腰を引こうとした。
だがジンは全く気にする様子もなく、ただひたすらに名前の弱点のみを突き続ける。


「…ッあああああああああ──── っ!!!!!

……...ひっ?!…なんっ…もう無理だよ無理やめてジンッ!!やめっ……ッア────── ッ!!!!」


名前がイってもイっても、ジンの責めは一向に止む気配がなくて。

名前は狂ったように何度も何度もイかされ、息継ぐ暇もなく次の責めに追い立てられ、潮を噴かされ、何度も意識が飛びそうになった。


「…っぁ、ぅ……」


やがて名前の足も、ジンの手も。
名前から溢れ出た液体でびしょ濡れになるが、ジンは構わずその華奢な体をひたすら指だけで犯し続けた。


「...ッアアっ!!…っぅっ…」


ガクガクと痙攣が止まらない名前の体。


─── その姿をひどく愛おしいと思った。


顔立ちは整っているがスタイルは細く、華奢なせいで存在自体が儚げな名前。

だが口調は所々乱暴だし、一人称も“俺”だったりするので初めは少なからず驚いたものだが、けれど不思議なことにそれすらも名前には酷く似合っていて、それ故ジンの加虐心を酷く掻き立てて止まない。

組織での名前の身体能力で伝えられていたのは俊敏さでその右に出るものはいないと言わるものだったが、一度捕えられてしまえば力技で撥ね返す事など到底出来ないのだろう。


「……っぅ、ひっくっ…」


追い詰められて、組み敷かれて。男を知らされる事がどんなに悔しいことか。


「可愛い顔出来んじゃねぇか」

「…─── ッ!!」


ジンは散々弄んだそこから指を引き抜くと、無理矢理その指を名前の口に突っ込み、舐めるよう促した。

…本当は噛み切りたくて仕方ないのだろう。
それでも戦闘ではなく、ベッドの上での圧倒的な“男の力”を思い知らされ、噛めばそれがジンにどのような行動を起こさせる事になるのかが分かっているからこそ、名前の瞳は反抗の色を混じらせ、舐めはしないものの噛みつきもしなかった。

ジンはその姿に満足したように口角を釣り上げると、


「…い゛ッ!!!!」


2本の指で名前の舌を弄びながら、一気に名前の秘部へと自身を押し入れた。

そのあまりの質量と圧迫感から…本能的にジンの指に噛みつき、大きく目を見開く名前。


「や゛ぅッ!!…ッア゛っ!!」

「…ってェな」


ぐぢゅ!ずぶっ!!ぐちゅん!!


ジンは噛みつかれた指をぐっと深く名前の喉に押し入れると、小さく狭い秘部にも勢い良く自身のモノを叩きつけた。


「ひぐっ!!…やうっ!…ッア、…あぁっ!!…ひゃんっ!」


指で何度もイかされ、とろとろになったそこを今度は子宮目がけて何度も何度も突かれ、壊れるんじゃないかと言うくらいにまで追い詰められる名前。


「…っはっ!!…っああぁんっ!!…あっ、んっ、ッあああああああぁぁッ!!!!」


逃げたくても叩きつけてくるジンの勢いが強く、そして速いせいで動けない。
名前に許されている事と言えばただ大人しく、ジンの下で喘いでいる事だけだった。


ぐちゅっ!!じゅッ!!


「おっ……ねがっ……ッ、もっ!、む、りっ……!!」


名前が首を振って何度も訴えるそれは、決して聞き入れられる事のない願い。


─── 本当に、堪んねぇな。


「な、んでっ……こ、んな……!」

「あ?てめぇに自由なんざねェんだよ」

「……っぅぁッ!!!…やっ、ッあっ!!」


抉るように名前の上下の口を激しく突きながら。
ジンは名前の瞳を真正面から見つめ、セリフの続きを口にする。


「俺に捕まった時点で、な。飽きる程その身に覚えさせてやるよ…」


絶対的な支配の下に。
抵抗さえもその意思を無くす程に。


「男の味ってやつを…なァ?」


刻み込んでやるよ──── 黒を。



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