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SAT

特殊精鋭部隊と言えども、よほどの凶悪事件でもない限り仕事には余裕がある。それにしても、これはないだろうと眉を顰めた俺をよそに、部屋の中は爆笑の渦だった。衆目を集める画面の右上には「イケメン過ぎる警察官」のテロップ。コイツもよくもまあ広報にこき使われやがって。

「おやおや?キャプテン、嫉妬ですか〜?」サットだけにと下らないことを言う同僚はどつきまわして、俺はまた画面に視線を戻した。いくつもの視線をくぐり抜けた部下は、女性アナウンサーと普段の2割増にこやかに館内を視聴者に説明して回っている。このアナ、あいつの好みだな。明日の訓練は覚えとけ



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