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告白

【告白】
ホントは俺、お前のこと嫌いでしょうがなかった。そう言った時のお前の顔ったら、面白くてしょうがなかった。だって、見え見えの痩せ我慢をするから。平静を装って、へぇ、と先を促してくるのにのってやる。
練習を真面目にしないだとか、天才が妬ましいとか、そういうのを差し引いても、自分とは相容れない存在だと思った。よく喋るし、笑うし、人懐っこいし、変に自信があるし。愛嬌があるというか、そう、それ、そういう所だよ。なんで安心してんだよ。褒めてねぇぞ。それがなぁ。こんな。
こんな仲になるとはなぁ、というのは言わなくても分かったようで、同じタイミングで溜息が落ちた。呆れと感嘆と、別々の意味を持っていて、全く違うのに。こんなに似てしまった。ああ、そんな。



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