▼ ▼ ▼

老化について

シモい
老いの話



私猿の毛ずくろいみたいに幸男の髪の毛弄って地肌観察しながら｢薄くなってきたっすね〜｣ってしみじみする涼太に｢うっせーハゲ｣って返す幸男が見たいって言った？｢いや、俺ハゲてないし、違うじゃん、時間が経ったねっていう話をしてるんすよ｣｢ジジイになったってことじゃねーか｣噛み合わない

｢だから違うって……｣
｢黙れりーぶ21｣
｢商品価値を保つ為に努力してるって言って。てか、そろそろ俺リーブ21からオファー来てもいいと思うんすよね｣
｢それ嬉しいのか？｣
｢いい歳の取り方してるってことじゃないすか？｣

｢幸男さんもそろそろ一緒に通います？VIPルームっすよ〜コーヒー美味しい｣
｢やだよ、そんなことに金使いたくねぇ｣
｢いつまでも若いわけじゃないんすから、そろそろ諦めようよ｣
｢あ？｣
｢別に俺は女性ホルモン出しまくる育毛法でも全然協力するんですけどね？｣
｢行きます｣

｢涼太式メスイキ耐久24時育毛法｣
｢やめろ｣
｢いいじゃないっすか。まだ鍛えてるし体力あるでしょ？｣
｢やめろ、24時間とか死ぬわ｣
｢天国につれてってあげる｣
｢まだ俺死にたくねぇ。てかお前24時間モツの？｣
｢試してみます？｣
｢怖いからヤダ｣
｢可愛いね｣

壮年期の黄瀬が発毛やら育毛やら膝の痛みを緩和するサプリメントやらのCMに出るようになったのを見て、ああもうこの人もこんなCMに出るような歳になったんだ……そりゃ私も老けるよなぁ……って思うような瞬間があって欲しい人生だった

黄笠のせっせせはサルみたいにガツガツ求め合う→マンネリしてるわけじゃないけどねちっこくマニアックになっていく→マニアックなこともやりつくし、年齢も重ねて落ち着いてくるって流れになると思ってるんですが、この頃にはふにゃちんを納めてゆっくり触れ合うだけだといいなと思います