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ストーカー


「ねえねえ、笠松さん思い違いだったら申し訳ないんだけど」
「なんですか?」
「ここ2.3週間笠松さんのゴミが荒らされてるような気がして……ほら、笠松さん朝早いからうちより前に出してるじゃない?私が行った時にはもう荒れてて……いつも片付けてるんだけど……」
「本当ですか?お手数かけて申し訳ないです……あ、今週とか生理用品入ってたから気持ち悪かったでしょ?すいません、今度なんかお裾分けしにお邪魔しますね」
「え?生理用品なんて落ちてなかったわよ?生ゴミとダイレクトメールばっかり……」
「…………」
「…………」
「笠松さん、警察いこう……」
「はい……被害届になんて書けばいいんでしょうね……」
「ストーカー……?」


「ゴミから生理用品だけ抜き取られてるとか一人にするの心配っす。先輩、俺ん家に来て」
「いや、でも……」
「でもじゃない。俺ん家の方がセキュリティしっかりしてるし、ゴミ捨て場には鍵がかかってるっすよ。近くに防犯カメラもあるから不審者がゴミ捨て場に入ったら確認できるし」
「でも、同棲は……」
「同棲が嫌なら結婚しますか?……俺の仕事のこと心配してくれてるのはわかってるんすよ?でも、もうこれ以上ゆきおさんのこと一人にしておけない」
「きせ……」
「結婚しよう、ゆきおさん」
「りょうた……」
「ずっと待たせちゃったのにこんな形でプロポーズするなんて……今度婚約記念に何処かにご飯食べに行きましょうね。その時に婚約指輪はプレゼントするから、結婚指輪は一緒に選ぼ?」
(ちゅ)
「わっ////幸緒さんいっつもちゅーなんてしてくれないのに///」
「全部お前の好きにしろよ」

(レンタルルーム借りてコレクションは全部そこに置いてあるから、幸緒さんがうちにきてもへっちゃらっす!後で幸緒さんコレクションラベリングしないと!)


(ああ、まぁた幸緒さん、夜用で1日過ごしてる……もう、不衛生だし匂いキツくなって気持ち悪くなっちゃうっすよ……?ん~~~っはぁっでも俺は嬉しいっすけど。幸緒さんの一日付けたナプキンの匂いすっごくいい匂い……あっ幸緒っうっ……くぅっ……ゆきっ



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