穏やかな
ねぇねぇじょえるちゃん。
私のおうちにおいでよ、と電話がかかってきた。15時ぴったりのお誘いに私は直ぐ様YESの言葉を返してはるかちゃんの家へと向かった。
彼女の家にいくのは初めてではなかったから、私は鼻唄を歌いながら彼女の自宅の扉を叩いた。
数秒の沈黙から、はーいと間延びした声が返ってきた。
私はお邪魔しますと微笑んで、彼女の家へと侵入した。
彼女らしい柔らかな雰囲気が漂う室内とアロマらしい甘い香りが鼻孔をくすぐり、そして私の心を穏やかなものへ変えた。
今日はどうしたのと問いかけたなら、なんとなくじょえるちゃんに会いたくなったんだなんて可愛らしいことをいうはるかちゃん。
ふーん。
そ知らぬ顔で答えながら、本当は嬉しい私ははるかちゃにバレないように別の話題を出すことでからかわれることを回避した。
まあ、はるかちゃんがからかうことなんて今までに一度もないのだから、いらぬ心配なのだろうけれど。
「それなぁに」
「はるかちゃんが好きなドーナツ屋さんで買ってきたの。どうぞ」
「いいの?わぁ、うれしい」
まさに妖精のごとく柔らかな笑みをみせたはるかちゃんを抱き締めるまであと数秒。
私は、いつだってはるかちゃんの喜ぶ顔が見たいのよ。
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聖じょえるさんとフェアリーはるかさん
こんな2人が大好きです
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