画布
事切れた季節を塗って
褪せた景色を
瞳に映す
曖昧な現実の色は
どうにも筆では
表せなくて
混ざる 流れる 消える
刹那にうごめく
大きな生き物
そんな世界は僕には
息をするには少し
しんどいようだと知った
霞む月に
別れを告げて
何度僕は
君を愛せるのか
閉じこもった
容器の中で
時に僕は
絶望するだろう
浮かぶ問いは
何にも溶けず
さ迷う筆に
絡めずに落ちてゆく
水を求めて
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mokuji
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