「ツナ。チョコアル」

「へ?」

「受け取るアル」

「あ、ありがとう神楽ちゃん!」

「お礼はいらないネ。ほわいとでー楽しみにしてるアル」



「ちょっと、銀さん…」

「おう」

「神楽ちゃん、綱吉君に普通のチョコをあげてます…」

「やっぱ俺の目の錯覚じゃねぇよな…」

「ダークマターじゃなくて……」

「酢昆布まみれでもなくて……」

「少し形が悪いだけの……」

「手作りチョコ……だと……?」

「どうしましょう銀さん……」

「何も言うな、新八。神楽もそう言う歳な……」

「影で何こそこそ言ってるアルカ」

「「!!」」



「失礼な奴等アルナ。別に可笑しくないアル」

「え、や、だって、なぁ?」

「あ、そ、そうだ!神楽ちゃん、僕達にはないの?」

「お前等には姉御から預かったのをやるネ」

「「エ」」

「ツナにあげた義理さえもお前等にはやらないネ」

「ま、マジで……?」

「ダ、ダークマター……」

「それじゃ、私は遊びに行ってくるアル」

「……いってらっしゃい……」





「ツナのは義理アル」









「―――――――たぶんな」



その呟きは、誰も聴いていない。






**********

甘いのを目指しましたがこれが限界。
神楽の呟きの意味は……なんでしょうね。





20120214



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