「坊主。お前、夢はあるか?」
「夢、ですか?」
「夢だ。寝ているときに見る夢じゃねぇぞ?」
「分かってますよ!」
「んで?あるのか?ねぇのか?」
「あります。姉上と一緒に、父上が残した道場を復興させる事です」
「道場?剣術か?」
「はい」
「てめえみたいなガキがな…。道は遠そうだ」
「うっ…分かってますよ…」
「門弟はいんのか?」
「まだ…」
「しかし、てめえの時代にもまだ刀はあるのか…」
「いえ…その…廃刀令で刀そのものは…」
「ちっ…難儀な世の中になんだな」
「その…」
「俺は、闘いを止める気はねぇ」
「……」
「真田や石田、長曽我部も止める気はねぇだろ。毛利は微妙だが、止めねぇだろうな。負けた後、家がどうなるか分かったもんじゃねぇ」
「……」
「俺等は、闘いを止めねぇ」
「政宗さん…」
「それが、俺等の生き様だ」
その眼光は雷の様で
決意は揺らがない
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BASARA混合短文第二弾新八と政宗様。
補足すると、攘夷戦争初期の政宗様と、未来から来た新八的な。
楽しくなってきた…シリーズ化しようかな。
過去の侍と次世代の子供。
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