キス
チョコレートケーキを食べ終わってから、リビングでまったりした。
時々、駿さんが甘えるように指先を絡めたり、キスをくれる。
それがとても嬉しくて、同じように甘えた。

「駿さん指あったかい」

「お前もだいぶあったかいよ」

「そっか。ね、明日はお仕事お休みでしょ…」

耳元で囁くように伝えれば、駿さんの瞳がギラッと光った。
欲望を携えた瞳に、口元が緩む。

「今日は優しくできなさそうだ」

「ん、いいよ、ひどくして」

「千陽」

唇を重ねて、早急に立ち上がる。
服を奪うように脱がしながら、寝室へ向かった。
時々壁にぶつかって、痛みを感じるけれど、キスの甘さにすぐに忘れる。

「あ、ふ、気持ちい…ッ」

ベッドに投げられるように押し倒されて、背中が沈む。
下着だけになった姿に、駿さんが笑った。

「千陽、綺麗だ」

「…ん」

身体全体にキスを送られて、気持ち良さに喘ぎ声が漏れる。
駿さんの唇はやっぱりカサカサしていて、肌に引っかかるけれどそれがまた気持ち良い。

「は、あ、駿さ…」

薄い胸に舌を這わす駿さんに、小さく笑った。
サイドテーブルの棚の中からローションを取り出して、駿さんはすぐに下着の中に手を入れる。
起ち上がった小さなそれにローションをかけて、握られる。
直接の刺激に身体が震えて喜んだ。

「ふ、あ、あっ、あっ、ぐちゅぐちゅ、気持ちい…ッ」

「千陽、可愛いよ」

耳朶を甘噛みされて、びくりと腰が揺れる。

「ん、駿さん、気持ち、い、好き…、大好き…ッ」

ぎゅうと胸が締め付けられて、目の前がチカチカする。
あ、と思った時には、軽く絶頂を味わっていた。

「はっ、ああー…、イっちゃった」

「あぁ、千陽」

「ふ、ん、あぁう、しゅ、さ…」

駿さんの大きく反るように勃ったそれに指先を這わせる。
きっと今、だらしない表情してるんだろうな、って思いながらも、口元が緩くなるのを止められなかった。

「あ、も、ほし…、濡れてる、から、きて、おねが…」

ボロボロとこぼれ落ちる欲望にまみれた言葉に駿さんが唇を軽く噛みしめるのが見えた。
下着を脱ぎ去って、駿さんのも取り払う。
恥ずかしさの中で足を開いて、駿さんを呼んだ。

「千陽…ッ」

ゴムを取り付けた駿さんが俺の頬に口付ける。
噛みつくようにキスをしてから、駿さんの大きな鬼頭が濡れそぼったそこにキスをした。

「あっ、あっ、あああっ」

身体がふるふると震えて、その刺激だけでまた目の前が真っ白になった。
意識がふんわりと戻ってきてから、駿さんのものが入り込んでくる。
大きな鬼頭が入り込んで、凹凸に気持ち良い場所をゴリゴリとこすられた。

「ふ、…ッ、〜〜ッ…!」

声をあげられないくらいの快感に、駿さんの背中に爪を立てる。
気持ちくて仕方がない。溢れ出る気持ちよさに、息を吐きだせなかった。

「千陽…ッ、呼吸しろ」

眉間をぎゅっと寄せた駿さんが、呼吸を促すようにキスをくれる。
少し落ち着けるように動くのをやめてくれた。
気持ちよくて、幸せで、もうこのまま死んでしまっても良いくらい。

「あ…、はっ、ああー…ッ、」

ゆるゆると息を吐き出したり、駿さんに舌を吸われて腰が震える。
気持ち良さにポタポタと大粒の涙がこぼれた。

「千陽、愛してる」

その言葉がとても気持ちよくて、何度も、駿さんにキスをねだった。
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