甘ったれた声
「あっ、あ…、あー…、気持ちい…」

ぎゅっと駿さんの髪を掴んだり、くしゃくしゃと撫で回したりする。
小さいながら立ちあがっている俺のモノを口に含んで、何度も絶頂に導いてくれたその舌と口に身体が震えた。
トロトロに蕩けた繋がる場所を何度も指でほぐされていて、腰から下が甘く痺れている。
もう繋がりたい、でも一度達してしまいたい。
せり上がってくる快感に抗えずに腰をそらした。
イく、と声をあげれば、駿さんが唇を離す。

「あっ、ああ…っ、いじわ、るッ、もっちょっとで…ッ」

息を荒げながらそういえば、駿さんが意地悪そうに笑った。
身体を離した駿さんが、大きな手のひらで髪を撫でてくれる。
そろそろな、と呟く声とともに、くぱっと口をゆるく開いたそこに駿さんの大きなものが触れた。
ゴム越しのそれにはもう慣れたけれど、もう一度、早くそのままの駿さんを感じたかった。

「ゴム、や…」

「ダメ。お前の身体が…、妊娠できるようになるまでは、しない」

「んん…」

いやいやしても駿さんは、不機嫌そうに軽く頭を叩いてくるだけ。
寂しくなって鼻をすすってしまう。
そんな俺を駿さんはぎゅっと抱きしめてくれた。
抱きしめられるのと一緒に身体の中に大きなものが入り込んでくる。
苦しいくらいのその存在感から押し出されるように、ピュクリと先端から精液が飛び出した。

「っはぁっ、ん…ッ、しゅんさ…ッ、駿さん…っ、好き、好きッ」

「ちはるっ…」

身体が熱くて、全身に気持ち良さが回っていく。
震えが止まらなくなって、ぎゅうぎゅうに中を締め付けて声を荒げた。
Ωとしての喜びに包まれて、膣になったそこがトロトロとゴム越しの駿さんを濡らしていく。

「ふあっ、あっ、イっちゃった…」

「…気持ちよかったか」

「ん、ん…うぅ…」

コクコクと頷きながら駿さんに強く抱きつく。
裸の胸から伝わってくる熱い体温が気持ちい。
中に入り込んでいる駿さんのものも熱くて、中からじわじわと身体全体に快感が広がっていく。
泣きながら気持ちいいと伝えれば、優しい笑い声が耳元で聞こえた。

「そろそろ、動いてもいいか」

吐息混じりに囁かれ、びくりと身体が震えた。
甘い痺れが指先まで広がっていく。
駿さんの背中に爪を立ててしまった。

「ん、う、うごいて…、だ、いじょーぶ、きて」

「悪い」

小さく駿さんの謝る声が聞こえてから、腰の奥深いところに入り込んで来た。
えぐるようにそこを突かれて、声を上げることもできない。
先端からどろりと液が溢れ出した。

「…ッは、は…ッ、んんッ」

「ちはるっ、…ッ、は…」

「あっ、ん…、んうっ、は、…んんーっ」

「千陽…ッ」

「しゅ、さ…!」

中を突かれて、気持ちのいい場所を擦られる。
駿さんの大きなものがゴリゴリとそこをえぐるように突いて来た。

「…あッ、あぅうッ」

たまらなくなって、ぎゅっと中を締め付けると駿さんの吐息が耳に触れた。
気持ちよくてどうしようもない。
やめて、と口からこぼれてしまうが、駿さんはやめてくれなかった。

「はっ、あっ、ああっ、だめ、ダメ、も、だめだよぉお…! いく…っ、いく、イっちゃうっ」

「ああ、いいよ、千陽っ」

ぐいっと押し込まれた身体がビクビクと痙攣した。
頭の中が真っ白になって、ふわふわと意識が飛んでいく。
口から溢れる音が何を意味しているのかももうわからない。
駿さんの熱い熱だけを感じていた。

「…はあ、は…、駿さ…」

「千陽…、抜くぞ」

「…あっ…、あっ」

ずるんと音を立てながら中から抜けていく。
抜けるのさえ気持ちよくて喘ぎながら、駿さんに髪を撫でてもらった。
この大きな手にポンポンと優しく頭を撫でられるのが好き。
ゆるゆるとした意識の中で駿さんに笑いかけた。

「…そんなに気持ちよかったのか」

「ふわふわする…」

「そうか」

「ギュってしてえ」

甘ったれた声が漏れたけれど気にしない。
駿さんにぎゅっと抱きしめてもらって、へらりと笑ってしまう。
優しい笑い声が心地よくて目を瞑った。

「後片付けするから、休んでな」

「んん…、しゅ、さ…、イった?」

「ああ、気持ちよかったよ」

もう一度頭を撫でられて、気持ちよくてうとうとする。
ふわりと身体が浮き上がる感覚がもっと気持ちがいい。
もうだめ、と最後に呟いて意識が飛んで行った。
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