好きです、先生
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昼休みに私は昼食を食べ終わってすぐ、教科書にノート、筆箱を持って保健室へと駆け出した。

向かうは勿論、愛しい南沢先生のところだ!


『先生ー!今日は数学教えてください!』

「何だ、また分からないのか?」

『説明下手なんですよー、あの先生』

「ま、俺もあれはどうかと思うがな…」


苦笑いする先生はやっぱり格好良い。

私達は教師と生徒という関係性だけど、私の入学当初から付き合っている。

そういや、そろそろ半年になるかな?


『ここが分からないんですけど…』

「あぁ…。ここな」


眼鏡を掛け直して教科書を真剣に見つめる先生にドキッとした。

こういう仕草が色っぽいんだよね…。


「ここは、この公式を利用してだな……聞いてるか?」


ホント格好良い…。

ボーッと見惚れていると、急に腕を引かれて真っ白なシーツの上に押し倒された。


「俺に見惚れて集中出来てないようだな」

『え、いや…先生が格好良いからつい…。ていうか、何考えてるんですか!ここ学校ですよ!』


もう一度はっきりと何考えてるんですか!と言うと、南沢先生はしれっとして答えた。


「最近テストあったからあんまり恋人らしいこと出来なかっただろ?お前も勉強に集中出来てなかったしな」

『いや、でもここ学校ですし!』

「はぁ…。ちょっと黙れ」


そう言って南沢先生は噛み付くような深いキスをしてきた。

抵抗して口を閉じ、ぎゅっと歯を食い縛ったが無駄な抵抗だった。

南沢先生は歯列を舌でなぞって半ば無理やり私の口内に侵入してきてたのだ。

無駄な抵抗と知りつつ逃げるように舌を動かしたが、彼は簡単に私の舌を捕まえた。

それから私は暫く口の中を蹂躙された。


『せん、せ…』

「もっと…な?」


艶を含んだ瞳に見つめられて言われると、何も言えなくなってしまう。

…そんなとこも、好きです先生。


2011 10/08 やく


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