てにす | ナノ
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「よーし、皆願い事は書いたか?吊るすぞー!」



七夕、ということで近藤さんが立派な笹をもらってきたので、隊士皆で短冊を吊るそうという事になった。



最初は渋っていた皆もまあ、願掛けくらい…と各自願い事を書き始める。



「オイ、書けやしたかィ」

「うーうんー、書けた!」

「なんて書いたか当ててやろーか?」

「どぉーぞ?」

「どーせ、ずっと俺と一緒に居れますよーに、はーと。とかだろ」

「んーん。それは総悟が書けばいいよ。私別の願い事書いちゃったし」



「え」




「近藤さーん。私の一番上に吊るしていいですかー!」






“明日の総悟の誕生日が私でいっぱいでありますように!”



「(さーて、スポンジ焼かなくちゃ)」 


「…バカな女。」



“ずっと二人で居たい”



(しょうがねェから、どっちも俺が叶えてやりまさァ)



欲張りな女
そのくせ安上がり