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ハットリといっしょ3


「ねぇハットリ」
「ポー」
「エニエスロビー、壊れちゃったね」
「ポッポー…」
「でも皆生きてて良かったね」
「クル…」
「ハットリも生きてるもんね」



(ねぇハットリ、ルッチはいつ目を覚ますのかな)

ハットリといっしょに、泣いた。




「ハットリ、またデートしたいね」
「ポッポー」
「ハットリ、皆ルッチのためにがんばってるね」
「ポー」
「ハットリ、私たち傍にいることしかできないね」
「ポー…」

「ルッチ、わたし何もできなくてごめんね」
「………」


「大丈夫かしらあの子…」
「わしらにはどうにもできんよ…」
「ルッチに目を覚ましてもらうしかないチャパー」
「あのバカ猫、ごんべを泣かせやがって」



(ねぇルッチ、気付いてる?)
(私がハットリを通して、ずっと貴方に話し掛けていたこと)





「クルッポー!!クルッポー!!」
「…ん、ハットリ…?」



「起きたかバカヤロウ」
「る、っち…!!」



それはこっちの台詞だなんて。
ハットリといっしょに嬉し涙が止まらなくなってしまった私には、そんなこと言えなかった。





「ハットリ、良かった、良かったね!!」
「クルッポー!!」
「嬉しいよぉ…!!」
「ポッポー!!」

「生きててくれてありがとう、ルッチ!!」
「…やっと直接言いやがったか」


(はは、やっぱ知ってたんだね)
(当たり前だおれを誰だと思ってる)





「ハットリ、好き、大好き」
「ポッポー!!」
「あいたっなんで突くの!!」
「クルッポー!!」
「あ、まってハットリ…行っちゃった」

「…ごんべ」

「…ルッチ、好き、大好き」
「それはもう散々聞いた。こっちを向け」
「…ん」

後頭部に大きな手、くちびるに、少し冷たい唇の感触。

「あいしてる」



これからはもう、直接言うからね。



(でもハットリも大好きだよー!!相談乗ってくれたり協力してくれたりありがとねー!!)
(クルッポー!!)
(………(何故か…複雑な気分だな…))





終わり!!


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