3,
「あッ…」
滑らかで白く雪のような肌に吸い付いた唇を離すと、そこには赤い花が鮮やかに色付いた。
布団の上でぴく、と震える総悟の指先にキスをすると、俺は総悟の単衣の合わせ目を左右に開いた。
「綺麗だな…」
ここ最近いろいろあって総悟の体には触れていなかったから、素直に思った言葉がごく自然に口に出た。
胸の左右に控えめに色付く桃色の尖りに触れてみると、総悟の体はぴくんと震え鼻から「んっ…」と甘い声を漏らした。
「…気持ちいいか?」
「は、…きもちい…」
俺が両の乳首を指先できゅっきゅっと摘まみ上げると、総悟は荒い息を吐きコクコクと何度も頷いた。
刺激に人一倍敏感な総悟は乳首への快感にも滅法弱いのだ。
「あんっ、あ……はぅぅ、」
片方を口に含んで吸ったりぴちゃぴちゃと舌で舐め回しつついたりすると、総悟の乳首は小さいながらも一生懸命快感を主張した。
そうやって乳首ばかりを愛撫し続けていると、総悟は内腿をもじもじと動かし始めた。
「やっ、…土方さん…」
「ん?」
「そこばっか…。んぁ、下も…触ってくだせ…」
苦しげな顔をする総悟。
乳首を弄っていた手を止め下に目線を落とすと、総悟のソコは薄い単衣の布を遠慮がちに押し上げていた。
「……あ、悪いつい。…苦しいか?」
「んん…くるし、から…早くッ…さわってくだせぇ」
熱い吐息を吐きながら、総悟の頬をまた涙が一筋伝った。どうやら俺は、この涙に弱いみたいだ。
俺は総悟の単衣を擦り上げると、腰帯を解き邪魔な下着を取り払った。
「すぐラクにしてやるからな…」
俺は露になった総悟のピンク色で小ぶりな蔭茎を骨張った指に絡めると、ゆるゆると上下に扱いた。
「は、あッあっ、…やああん!…は、ふ…っ」
「総悟…、…!」
「ぅあ、あんあんっ…や、んう…土方さ…っぁあ!」
あられもない声を上げ可愛く喘ぐ恋人の姿に、総悟を扱く指の動きも自ずと加速していく。
いつの間にか立てた総悟の両膝はわなわなと震え、総悟は俺の胸にしがみついて「はッ、はッ」と切羽詰まった息を上げた。
「ひ、ン…!ふあ、ぁ…土方さ…やっ、もぉ…イくッ…イっちゃうぅ…!」
「いいよ。受け止めてやるから、安心して出しな…」
「…え、んあ!」
俺は総悟の絶頂を手助けするため総悟の蔭茎をくわえ、ちゅうぅと先端を吸い上げ追いうちをかけた。
「や、あっあっ…は、吸っちゃ…や、ンんッ…ひあぁあんっ〜!」
ぴゅるる、と口の中に温かな苦味が広がって、俺はソレを喉を鳴らして飲み下した。
そして俺が総悟の蔭茎から口を離すと、総悟は未だ整わない呼吸で寝そべったまま俺を見ていた。
「…不味いでしょ。そんなの飲んで……」
「不味くなんかねぇよ。お前のなんだから…」
「変態くせぇ…」
「…はっ。変態で結構」
そう言った総悟の頭をぽんぽんと撫でると、総悟はきゅっと唇を引き結んで俺の背に腕をまわしてきた。
「俺ばっかり気持ちいのは…やでさ…」
「…総悟?」
「おれ、やっぱり…土方さんと一緒にイきたい…一緒じゃなきゃ、やでさ…!」
序盤だけで苦し気に呼吸を乱す総悟に、ここまでにとどめておくかと思っていたところだったのだが。
総悟の言葉に腹の奥がぐぅと締め付けられて、自身が一際大きくなるのを感じた。
「…いいのか?最後までしても」
精神的にまいってしまっている総悟につけ込んでいるような気がして、最初から軽い罪悪感のようなものは感じてはいた。
「……言ったでしょう。アンタに触れられると、俺は安心するんでさ…」
「………」
「だから今だけは…俺ん中、アンタでいっぱいにして。心も体も…土方さんでいっぱいに…」
俺の背に回された総悟の指にぎゅう、と力がこもる。俺はそれに答えるかわりに総悟の額にそっとキスをした。
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