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な、なにコレェェ…

不意打ちのデレに総悟を胸に抱き込んだまま固まってしまう俺。不審に思ったのか総悟が鼻を啜りながら顔を上げた。

「…何アホ面かましてんでィ」

「お前いきなりデレてんじゃねーよ…」

「は?でれ…?」

「いや…、何でもねえ」

訝しげな顔をする総悟に俺はフッと笑みを溢し、額にキスを落とす。

「……!」

びく、と総悟が震えて反射的に閉じていた瞼を上げた。

「…お前今、口にされると思っただろ」

「な、ち、ちげぇ!ばか!」

俺に向かって振り上げられた手を取って、今度は唇にキスを落とす。啄むように何度もキスを繰り返すと総悟が「ん…」と甘く鼻掛かった声を漏らした。

自然と唇が離れると、密かに熱を持ち始めた互いの瞳がかち合う。

(そう言えば、いつだっけ。最近コイツとこうしてキスしたの…)

ボンヤリと考えながら再び唇を合わせる。そうして何度か角度を変えてキスを繰り返した後、総悟の唇を舌でぐい、と押した。
それを合図に総悟の口がおずおずと開いて…

「ふ…、」

くちゅ、と俺の舌が総悟の温かな口の中に入り込んだ。ぴくんと総悟が小さく震えて、俺に握られたままの掌をきゅっと握り締めた。

「あ、ふ…ひ、じかた……ん」

「…総悟…」

そうして暫くキスを堪能した後、俺が総悟の唇を解放した時には総悟は息も絶え絶えで…

「…なんなんでぃ…いきなり盛りやがって…」

何時ものツンとした態度とは裏腹に、とろりと甘く熱を帯び潤んだ瞳…。唇は赤く染まり艶やかに濡れて、口許からはツゥと涎が伝っていた。

「うるせェ。お前が可愛いこと言うのが悪い」

お陰でホラ、こんなんなっちまった。
そう言って自分のズボンの膨らみを指差すと、総悟が一気に頬を赤く染めてそこから目を逸らした。

「ば、ばか!んなこと言うな…!」

「とか言って、おめーも立ってんじゃねーか」

そう言って小さく膨らんだ前をぎゅ、と握り込むと総悟が「うぁ」と気の抜けたような声を上げた。そのままズボンの上から揉みしだくと総悟はすがるように俺の胸に頭を押し付けてジャケットの裾をきゅうと摘まんだ。

「あっ、あっ…あ、…じかたさ…」

「ああ、そうだな…。お前の言う通りだよ。どうせこんな状況なんだし、楽しまねえとな」

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