誰を哀れむべきか
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「………叶華オマエどこの隊に移ろうとしとんねや」





「京楽隊長の八番隊」




「アカンっ!!
あそこはアカンで!」







隊長歴長くて優しい隊長でも。

おんなじ地位で向こうのが給料高くても。

あそこに入る女は目ェつけられとんねん。
"あの2人"に。



「八番隊は危ない」


惣右介かて知っとるやろ。
隊長だけやなくてリサも危ないて。

しゃぁからとめとるんか。




「惣右介、オマエ酒くらい許したれや。
副隊長はそこそこ給料やっとるやろ」

どうせ他に貢ぐ先ないんや。

叶華にしこたま貢いで……。


「……確かに十分な額は頂いていますし、隊長と違って歓楽街や変な場所で使っていませんが」


嫌みかいな……。

変な場所て……。オマエも1回くらい使ったことあるやろ。どーせそこのガキんちょもすぐ行くようなるで。









「冗談はやめてくださいよ隊長。

叶華は一晩で一升瓶を2本空けるんですよ、1人で。
酔った叶華も知らないでそんなこと言わないで下さい」








「………………はあっ!?
叶華オマエそない酒豪やったんか…」


しかも何や聞くん怖いなァ。

酔ったらどーなるんや…。




「そ、そうかぁ。しゃぁないな。
叶華、賃上げ考えたるから我慢せぇ」




「…………はぁーい……。
過保護な惣右介の下で我慢しまーす」


……オマエ、理由は給料だけやないな。



((愛が重いんです))
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「藍染副隊長ー、叶華さんて酔うとどうなるん?」
「市丸……オマエよぅ聞けるな」
「そうだね……ギンにはまだ早いことだよ」
「けっ、やっぱのろけかいな」
「早ないよ。叶華さんが上なん?」
「………そうだね、叶華は実は虐められるのが好きなんだよ」
「惣右介ェ!オマエあほかっ、ガキになんちゅうこと…!」
「冗談ですよ」


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