四面楚歌
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「俺はオマエの移隊なんか認めへんぞ!」



移隊願いなんかなこうしてくれるわ!

「ちょっ、隊長!勝手に破らないでくださいよっ」

「叶華さん、移隊したかったん?」
「そうだよギン、これなら君もこちら側だろう?」

市丸にも見捨てられて、形勢逆転やな。



「分かっただろう。移隊は諦めるんだ」

オマエら話が回りくどいね。










「〜〜!惣右介の過保護っ。お兄ちゃんか!」


「妹のように可愛がって欲しいのかい?
叶華は無防備だから他所になんて出せないよ」











何やねん、痴話喧嘩かいな。


……………ん?"痴話"?

それよか惣右介、なんでオマエ叶華のこと名前で呼んどんねや。いっつも『神蒼空君』やろが。





「隊長知らんのん?この2人付き合うとるんよ」







「いらんトコ読むなや………って付き合っとる!?」


ヤバイわ……。
そう言われるとアイツら心なしか距離近いような……。

「アカン……アカンで惣右介!!」

今すぐ離れ!

「何ですか隊長、いま僕は説得を…」




「オフィスラブなんか俺は許さんで!」




「おふぃ…?許さないも何ももう知れたことですよ」

なん……やと…?

「……叶華、移隊、考えんでもないで」
「本当ですかっ隊長!」

「隊長っ」


俺の前でいちゃつくなんぞ許さんへんで惣右介ェ…。










「……もし叶華を移隊させるなら僕は隊長の残業に一切付き合いませんし、毎日定時で上がらせてもらいますよ」








「脅しかいな」

「一応言っておきますが、僕は今日の分は済ませましたから。残っている書類は全て隊長の分ですよ」



……………すべて…?



「ちょい待ちィ!机一杯にあるないか!」

自分の分は済ませたやて?
まだ定時まで1時間半はあるで……。


「せや!ボクも隊長に出す書類あるんよ!」

「待て待て待て!取ってこんでえぇ、明日にせえ」

あないにあって今日中……明日になっても終わらんわ。





「叶華の移隊を受理した場合、引き継ぎまで僕が見ますのでその分の判も隊長に回しますよ」




((お手々つないで仲良ぅやろや))
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「どうして"あの隊"なんだい…」
「だってお呼ばれしたの彼処だし他隊は席埋まってるし」
「移隊するにしても席を下げても他の隊にするべきだよ」
「お給料良いって言うし降格したらお給金減っちゃう……お酒が…」
「お酒なら僕がいくらでも買ってあげるから」
「…………だって惣右介、2本空けたら止めるもん…」
「叶華は飲みすぎなんだよ」


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