しもたっ!
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「ほら惣右介!
隊長だって遠ざけておくって言ったでしょ!」


嬉しげに笑うのは叶華。

惣右介が大きな大きなため息ついとる。






「隊長、……いつもの腹いせですか?」

「何のことや、俺は遠ざけるで」






ええ気味や。ざまぁみろ!

「よろしいんですか。腹いせはいつものことですが、そんなことを言うと――――」
「隊長ーー!」


うおっ、何や。今日はやけに元気やな。

惣右介まで押し退けよってからに。


「なんや」




「隊長もこちら側のようなので、これに判をお願いしますっ」



んー?何の書類や……?








































五番隊第四席 神蒼空叶華


――――移隊願い










「前言撤回や!!
大切なもんは手元に置いとくべきやっ」



「だから言おうとしたじゃなですか…」

遅いわボケぇ。

叶華居らんなったらお前にそのガキんちょに、厄介なやつばぁっか残るやないか。


「何でですかっ。男に二言はないんですよね!」

それとこれとは別や。

「どないしたんです?急に言い分変えはって…」

オマエもよう分からずそっち付いたな。



((狸と狐の次は兎や思とったわ!))
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「叶華さん?こない急いでどこ行きはるんですの?」
「隊主室。絶対認めさせるんだから……!」
「??よう分かりませんけど、それなんですの?」
「ん?あぁ、これは気にしないで。こっちの話だから」
「隊長さんに何やお願いですか?」
「そうそう!ギンくんももう立派な死神になったからね」


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