02
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「主、貴女は……、」



いつの間にやら寝てしまったみたいですね。

まったく、男の前で無防備に眠るなど……。


「主……?」


人間が眠る姿は初めてみました。

僕は少し心配になって主の息を確かめました。

江雪兄様も静かですがまさか貴方もここまで静かとは思いませんでした。それとも、体調が悪いせいなのですか?

……どうして、人というのは脆く儚いのでしょうか。





何故、こんなにも短命なのでしょう……。















「聞いてません。………聞いてませんよ、死ぬなんて。
私たちを従えてるんです。少しくらい他人より丈夫で長寿でもいいじゃないですか」




僕は貴女がどこかへ消えてしまうのではないかと心配で堪りません。そしてそれは今かもしれない。

眠る相手に無体を強いるつもりはありません。

ですから、これくらいはいいでしょう。

貴女を腕の中で籠の鳥にするくらい、許してください。






「宗、三……?なんだい…?」



起こしてしまいました。

でも貴女が僕の背をゆっくり撫でてくれるので離れがたくなってしまいました。

これが子供扱いでないことを願いますよ。

僕はこれでも貴女の何倍も生きているんですから。




((閉じ込めてください、貴女の腕の中に))
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「体温低いですね……」
「子供じゃないからねぇ」
「僕も布団に入れてください」
「それは長谷部に怒られてしまうよ…」
「へし切りなんて知ったことではありません」


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