03
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「決定事項だそうだ。主は審神者を引退なされる。
皆には次の主を誠心誠意支えてほしいとのことだ。

…ただ、不満がある者は主直々にお話しくださるそうだ」




長谷部殿もお辛いのだろう。

「兄貴はどうするんだい?」

「私は……」

私はどうするべきなのでしょう。
最後まで主の命に従うべきなのでしょうか…。


「まだ分かりません…。お前はどうするのです」

「あたしゃ主のとこに行ってくるさ」



「不満がないわけじゃないさ。
でも仕方がないって納得してる」

では何故…。





「だからさ、ちょっと話して心の整理つける時間くれたっていいじゃないか。……兄貴も思うトコがあるなら出遅れないようにね」















私はその夜、主の部屋を伺いました。



((現世に思うことなどあまりありません。しかし…))
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「長谷部殿はどうするのでしょうか」
「そりゃ主命通り次の奴に従うんでしょーね」
「そうでしょうか…?」
「でもありゃ納得してないわ。いつかボロが出る」


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