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「――…主が、審神者を引退なされる…?」






大広間に集められた私たちは管狐からそんなことを伝えられました。


『これ以上の職務遂行は困難と判断したため、審神者様にはご引退頂き、政府施設にて余生をお過ごし頂きます』

『尚、この本丸には後任の審神者を派遣いたします』


引退…?

確かに職務遂行は難しいですが、それはここ数年続いています。

何故今更引退などと…。

それに後任の審神者など…。それが政府の者だというなら尚更…。



私たちの主はあの方お一人ではないのですか…。



((主を鞍替え出来るほど、器用ではないのです))
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「こりゃまたとんでもない事になったねぇ」
「次郎……」
「兄貴さ、さっきすごい嫌そうな顔してた」
「そう、でしょうか…?」
「そんなに後任ってのが嫌かい?」
「…次郎は良いのですか?」
「誰だって……自分の主は1人だって思ってるさ…」


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