Love
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喰種たちを狩っていく叶華。


その表情に胸を締め付けられても、嫌いではなかった。
そう、叶華を見ているだけで胸が痛かった。





ぼくは、この感情の名前を知った。










いつもなら少しばかり楽しく思えるこの人との戦いも、叶華がいるとまったく心揺さぶられない。

ぼくのすべてが叶華に夢中だった。



いつも少し離れたところから見ていた。

それなのに、今日はとても近くにいる。

緊張しているのかもしれない。
いや、興奮だろうか。愉悦かもしれない。





近くにいても手を伸ばせない。

奪いたいと思っても近付けない。

愛しいと思っても恐怖を感じる。



見ているだけで幸せだ。

でもきっと、その瞳に映り、近付き手を取り、叶華に愛されることができたなら、ぼくの幸せは更新されるだろう。



((ささやかな願望のように))
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「(………今日は静かだな。
誰かを見ている………神蒼空か?)」


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