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待ちに待ったデートの日。



「早いね、叶華ちゃん」

かく言うぼくも1時間前に来てしまったけど。
ぼくと同じで少し緊張してるみたい。

恋愛対象として好きになったのはこれが初めてだから。


叶華ちゃん、今日は結構露出多いなぁ。

あんまり他の人に見せたくないけど、ぼくが見るためと思えば仕方ないか。

それにしても可愛いなぁ。

喰べたらきっとすごく美味しいんだろうなぁ。
まぁ恋人は喰べないけどね。

昨日会えなかった分、一段と可愛く見えるなぁ。



「それじゃあ行こっか」















「疲れなかった?」

「いいえ、とっても楽しかったです!」

いろいろな所に行って少しはしゃぎすぎたかなって思ったけど、叶華ちゃんがそう言うならよかったのかな。


「それと……遅くなったんですけど…」


叶華ちゃんが何かが入った紙袋を渡してきた。

「?」

「そのっ、いっつもしてもらいっぱなしなので!」

どうやらプレゼントらしい。


思わず叶華ちゃんを抱き締めた。

「えっ、え、ウタさん…??」





「――嬉しい。………大切な人から物を貰うってこんなに嬉しいんだって初めて知ったよ、ありがとう」





今日はたくさん喜んでもらうつもりだったのに。

最後の最後で持っていかれた。

こんな特大のサプライズがあるなんて。


「ねぇ叶華ちゃん、今夜はぼくんちに泊まって」

「えっ、あ…それは……」

「ねえ、いいでしょ?」

すると顔を赤くしながら頷いてくれた。

その反応は期待していいのかな。
ナニかしてもいいのかな。





あぁ、明日からはどうしようかなぁ……。

何て言ったらぼくのそばに居てくれるんだろう……?




((本日の共有時間:15時間))
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「(そういえば、今週は平日5日中4日もウタさんに会ってる)」
「(すごい確率だなぁ…………偶然、だよね?)」
「(ウタさん意外と純粋だけど手は早いなぁ……)」
「(計画されてたら怖いけど、好きな人と一緒に居れるならまぁいいか)」


リクエストありがとうございます!
自覚なしの束縛系男子ということで何となく作ってみました。
ウタさんが束縛を自覚していませんように……。
そして束縛地獄と言う泥沼にはまっていきますように。


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