チクったのだぁれ?
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「やぁソラ、今日は外は雨みたいだね」



背後から声をかけてきた同族に、ソラはあからさまに嫌そうな顔をした。否、実際嫌なのである。


『はぁ?名古屋から来た私がずぶ濡れに見えるわけ?』


遂に目まで腐ったんじゃないの、とは言えない。

いや、先の言葉すら音にはなっていない。

「ん?名古屋から来るのに雨に降られた?
それは大変だ。僕の屋敷においでよ。シャワーを貸すよ?」

こいつ話聞かない…と思っているとなんと手が早いことか。

腰に手を回して屋敷の方向に歩き始めている。



『離せー変態ッ!!』






その一声はやはり届かないのだった…。















「声が出ないんだって?
ついでだから喉の調子も見てあげようじゃないか」



間際にそんなのことを言われてぷっちーん。


密告者はだぁれだ?

とりあえず今すぐ名古屋に帰りたい。


変態と一緒にいられるかっ!
ついでにチクったの名古屋の君じゃないかな!?




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「はいはい、シャワールームはこちらでーす」
『だから濡れてないっての!』
「んじゃ脱いじゃお脱いじゃおー」
『楽しむなっ!』
「あっ、逃げちゃだめじゃないか」


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