くっついたみたいです == == == == == 幼馴染みの選任騎士が失声症でも…… 『宰相閣下とは普通に対話できるのです』 注釈 セクハラに脱線すること多々あり。 シュッ 扉が横に滑り出てきたのは長身の男。 「殿下、」 「おやカノン。盗み聞きかい?」 ジトリとした目で見つめるカノン。 「……ソラの声が漏れないからといって、1日に何度なさるおつもりで?」 「仕方ないだろう。すぐ傍に居るんだから」 甘く淀んだ空気を断つように扉が閉まる。 「離れて半日で仕事を振り分け直したのはどなたでしたかね」 「私だね」 「………殿下は自らのお子が欲しかったのですか?」 「いや?あぁでも、ソラと私の子供と言う響きはとても良いね。気になってきたよ」 カノンは遠い目をした。 「あぁそうだ、私はこれからソラに薬を持っていくから、ブリッジには適当に指示を出しておいてくれ」 ((それは本来、逆の役目なのです殿下)) == == == == == == == == == == 「カノン、ソラを知らないかい?寝室にいなくてね」 「いえ。……というかまた勝手に入ったんですね…」 『行った……?』 「えぇ」 『カノン助けてー。一日中じゃ体もたないよ…』 「無理ね。諦めなさい。だって、ほら……」 「やっぱりここに隠れていたんだねソラ」 『わ!殿下!?』 「さ、戻るよ。夜は短いからね」 『カ〜ノン〜!』 「はいはい、おやすみ。殿下も早々にお休みくださいね」 ← | |