くっついたみたいです
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幼馴染みの選任騎士が失声症でも……




『宰相閣下とは普通に対話できるのです』


注釈 セクハラに脱線すること多々あり。












シュッ
扉が横に滑り出てきたのは長身の男。



「殿下、」

「おやカノン。盗み聞きかい?」



ジトリとした目で見つめるカノン。

「……ソラの声が漏れないからといって、1日に何度なさるおつもりで?」

「仕方ないだろう。すぐ傍に居るんだから」


甘く淀んだ空気を断つように扉が閉まる。




「離れて半日で仕事を振り分け直したのはどなたでしたかね」

「私だね」




「………殿下は自らのお子が欲しかったのですか?」

「いや?あぁでも、ソラと私の子供と言う響きはとても良いね。気になってきたよ」

カノンは遠い目をした。






「あぁそうだ、私はこれからソラに薬を持っていくから、ブリッジには適当に指示を出しておいてくれ」




((それは本来、逆の役目なのです殿下))
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「カノン、ソラを知らないかい?寝室にいなくてね」
「いえ。……というかまた勝手に入ったんですね…」


『行った……?』
「えぇ」
『カノン助けてー。一日中じゃ体もたないよ…』
「無理ね。諦めなさい。だって、ほら……」

「やっぱりここに隠れていたんだねソラ」
『わ!殿下!?』
「さ、戻るよ。夜は短いからね」
『カ〜ノン〜!』
「はいはい、おやすみ。殿下も早々にお休みくださいね」


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