コミュニケーション == == == == == 「ソラはまだまだ若いね」 感慨深そうに述べられ、首をかしげた。 そして、 『殿下もお若いですよ?』 小さなディスプレイに並ぶ文字にクツクツと笑った。 「ふふ……そういう意味ではないんだがね……」 『……?』 「どちらかというと……幼い、かな」 すると頬を膨らませて、シュナイゼルに抗議しようとしているのか迫るが、思い出したかのようにキーボードに指を走らせて忙しそうだ。 『私はもう子供じゃありません!』 それに再び笑えばジリジリと伝わる威圧感。 「すまない。貶すつもりはないんだ」 シュナイゼルはソラの頭を撫でて抱き寄せた。 「"これ"の色好い返事が貰えたら、大人の女性になったと認めてあげるよ」 ボフンッと赤面して端末とにらめっこするソラ。 『えぇと、それはたぶん大分あとに、先にナルと思います』 「動揺して酷い文面になっているね」 でも、と続ける。 「いつか色好い返事を貰えそうでよかったよ」 そう言って額に軽く口づけた。 「……昔は親衛隊の隊長辺りで待ってもらおうと思っていただけど、私以外の者に使われるのはどうしても嫌だったんだ。」 騎士と主君として5年以上の付き合いになる。 「いつか、もっと近い関係になりたいな」 辛うじて端末を握り締めているソラ。 羞恥心のためか金魚のごとく口がパクパクしてる。 「困った子だね……。 そんなに唇を無防備にしていると勝手に奪ってしまうよ?」 ((遮る壁は僅か1cmの板)) == == == == == == == == == == 「初めてだろうからキスの仕方も教えてあげようね」 『な、なな何をっ』 「大丈夫、ソフトなものから初めてあげるから」 『殿下っ!?』 「あぁ、誰のものか分かるように痕も…」 『しっ仕事に戻ります!』 「冗談だよ、冗談」 ← | → |