03
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月山は雛実と街を歩いていた。

そこで出くわしたのが西尾と董香。
芳村に頼まれて珈琲豆の調達に来ていたらしい。





「Ganache(西尾くん)…分かってないな。君たちがのほほんと日々を送る間…一体誰がカネキ君の力となって動いていたのか」





雛実を連れ歩いていることを非難した董香たち。

今は金木を元気づけられるよう協力しているのだと言う。

しかし西尾は雛実に月山は鬼畜だと警告するばかり。

それに対して挑発するように上記の言葉を言ったのだ。


「me me me…僕だろう!?
……君たちがカネキくんに一体何をしてあげたと言うんだ?」


流石に険悪な雰囲気になる。

「弁えたまえ、"あんていく"諸君」

金木からの信用の有無はどうであれ、役に立って入る。

その自負だけはあるのだ。

「行こうレディ」

雛実の背を押し歩き始める。
その時、月山の携帯が鳴った。

「おっと、失礼」



『もしもし月山くん?夢叶だけど』



「おや、レディ夢叶。
久しぶりだね」

明るく挨拶をする月山。

しかし叶に探されていることを告げるとため息をついた。

「oh…迷惑を掛けたようだね、すまない」

ちゃんと連絡は取っているから大丈夫だと主張する。


「でもたまには帰ってあげないと」
「分かっているとも、しかし今は忙しいんだ」

それが純粋に金木の力になりたいからなら褒められる。

だがそうでないことは何となく分かる。

「そうだ!君も協力してくれないか」

金木くんを元気づけたい旨を伝える。





「うんうん、献身的でとってもいいと思うけど、こっちはもうウタがなんかアドバイスあげちゃった後だから…」




((元気づけれる自信ないなぁ…))
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「こんなのはどうだろう。高槻泉のサイン会に、」
『それ、この間ヒナミちゃんと行ってたよ』
「なに!?それは本当かい?リトルレディ」
「う、うん」
「どうして僕を誘ってくれなかったんだい…」
『カネキくんが月山くん誘って行くとは思えないけどー』
「月山さん、本読むの…?」
「君たちは僕を何だと思ってるんだい……」


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