![]() == == == == == 月山は雛実と街を歩いていた。 そこで出くわしたのが西尾と董香。 芳村に頼まれて珈琲豆の調達に来ていたらしい。 「Ganache(西尾くん)…分かってないな。君たちがのほほんと日々を送る間…一体誰がカネキ君の力となって動いていたのか」 雛実を連れ歩いていることを非難した董香たち。 今は金木を元気づけられるよう協力しているのだと言う。 しかし西尾は雛実に月山は鬼畜だと警告するばかり。 それに対して挑発するように上記の言葉を言ったのだ。 「me me me…僕だろう!? ……君たちがカネキくんに一体何をしてあげたと言うんだ?」 流石に険悪な雰囲気になる。 「弁えたまえ、"あんていく"諸君」 金木からの信用の有無はどうであれ、役に立って入る。 その自負だけはあるのだ。 「行こうレディ」 雛実の背を押し歩き始める。 その時、月山の携帯が鳴った。 「おっと、失礼」 『もしもし月山くん?夢叶だけど』 「おや、レディ夢叶。 久しぶりだね」 明るく挨拶をする月山。 しかし叶に探されていることを告げるとため息をついた。 「oh…迷惑を掛けたようだね、すまない」 ちゃんと連絡は取っているから大丈夫だと主張する。 「でもたまには帰ってあげないと」 「分かっているとも、しかし今は忙しいんだ」 それが純粋に金木の力になりたいからなら褒められる。 だがそうでないことは何となく分かる。 「そうだ!君も協力してくれないか」 金木くんを元気づけたい旨を伝える。 「うんうん、献身的でとってもいいと思うけど、こっちはもうウタがなんかアドバイスあげちゃった後だから…」 ((元気づけれる自信ないなぁ…)) == == == == == == == == == == 「こんなのはどうだろう。高槻泉のサイン会に、」 『それ、この間ヒナミちゃんと行ってたよ』 「なに!?それは本当かい?リトルレディ」 「う、うん」 「どうして僕を誘ってくれなかったんだい…」 『カネキくんが月山くん誘って行くとは思えないけどー』 「月山さん、本読むの…?」 「君たちは僕を何だと思ってるんだい……」 ← | → |