02
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――またリゼさんに会いたい?



「――…うん、ちょっとだけ…」



顔くらいは見たい。

「そっか…。
今度蓮示くんに頼んでみるよ」

なかなか頷いてくれそうにはないけれど。















♪〜 ♪〜〜

「けーたい、けーたいっと」

着信音を聞いてカバンの中を探す。

「……またあの知らない番号…?」

ウタはあの時聞かなかったことを後悔しているようだ。
だがディスプレイに映された番号は違うもの。





「違うよ、月山くんの――…お世話係さん…?」





何と表現するべき関係かよく分からず疑問形になってしまった。

3コール目に入ってしまう前に電話に出た。

「もしもし」

「……」

「叶くーん?もしかして月山くん関係?」
「…習様はどちらにいらっしゃる?」

また帰ってないのかー、とため息をつく。

「ごめんねー、知らないや」

「そうか…」

昔はつきまとわれたりしていた。
そのためたまにこうして行方を聞いてくるのだ。


「月山くん、今度はどれくらい帰ってないの」

「……連絡はあるが3週間ほどは戻られていない」

この間嘉納を探していて少し怪我をしたとも聞いている。

心配なのだろう。

「そっか。見かけたら連絡するよ」
「必ずだぞ」

はーい、と返事をして通話を切る。




「なんか、仲良さそうだね」




少し不満そうな目で見られる。

「別にそういうわけじゃないんだけど…」

「叶って言ってたけど、男の人?」

そう言われて叶の容姿を思い浮かべる。

「男のひ、と……う〜ん………女の人?
ん〜〜〜……よく分かんない」

口調は男っぽいし、月山もそういう感じに接していた。

だが女性に見えないこともない。


「でも大丈夫だよ。
叶くんは月山くん一筋だから」


((電話聞き込み))
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「叶くんってすごいんだよ。
お茶も上手に入れるし、気遣いとか完璧だし」
「へぇ……」
「でねでね、いい匂いするんだよ。
月山くんのお家、バラとか綺麗で手入れしてるんだって」
「ねぇ夢叶、その人のこと好きなの?」
「叶くん?好きだよ」
「そ。……妬けるなぁ…」


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