08
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金木が帰った後、ウタは夢叶が眠る部屋に向かった。


スースーと微かな寝息が聞こえる。

ベッドを覗き込めば、言いつけ通りウタの寝るスペースが開けられていた。

空いている方のベッドに腰を沈める。

すると、待ち人に気付いたのか夢叶の体がウタの方を向いた。

それでも寝息は絶えず聞こえている。

ウタは髪を下ろして夢叶の隣に滑り込んだ。




「のけ者は寂しいね…」



((君はぼくといてくれる?))
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「……〜…〜〜…」
「(どんな夢見てるのかなぁ…。
一緒に寝ても同じ夢は見れないなんてね…)」
「…〜〜、…、」
「…早く朝になればいいのに」


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