![]() == == == == == 拗ねた夢叶が逃げ込んだのはイトリさんのとこ。 夢叶の匂いにつられた喰種が来てるって言ってた。 放置しておくわけにもいかず、夢叶を引き取りに行った。 「で、これはどういう状況なの…?」 でも喰種なんていなかった。 喰種の死体は転がってたけど。 おおよそイトリさんが片付けたんだろう…。 そんなことより、夢叶だ。 顔を赤く染めて服をはだけてる。 「…ウタぁ……」 夢叶が服を引っ張ってくるからしゃがんだ。 「夢叶、何やってたの……?」 体温が上がってる。 一体何をしてたのか…。 イトリさんに聞くより、夢叶に聞いた方が早い。 「イトリがね、……イトリが………イトリ?…」 …………夢叶から微かにアルコールの香りがした。 「イトリさん、夢叶にお酒飲ませた?」 「悩める少女の背中を後押ししてやろうとね〜」 悩める……? 「ウタぁ……私ね、わたし……ウタがね、…ウタのことが…」 ………寝た…? この流れで? あと一言でしょ……。 「惜しいっ、あと一言だったのに……」 「イトリさんがお酒なんか飲ますから…」 でもまぁ、お酒の力がないと素直になれないトコもあるか。 「それで、ウーさんはどうするのさ」 「ここまで演出してソレ聞く……?」 「ウーさんが人間でもいいならあたしゃ止めないけどさ、………後悔しないようにね」 ((喰種に魅入られた少女)) == == == == == == == == == == 「向こう方には何て言うんだい?」 「ぼくのだから手出さないでって」 「男だねぇ〜。 もう相思相愛って奴じゃないかい」 「お互いリスクを受け入れられる内はね…」 「ウーさん、最初は喰べるなんて言ってたのにねぇ♪」 ← | |