02
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拗ねた夢叶が逃げ込んだのはイトリさんのとこ。

夢叶の匂いにつられた喰種が来てるって言ってた。
放置しておくわけにもいかず、夢叶を引き取りに行った。



「で、これはどういう状況なの…?」


でも喰種なんていなかった。

喰種の死体は転がってたけど。
おおよそイトリさんが片付けたんだろう…。

そんなことより、夢叶だ。

顔を赤く染めて服をはだけてる。



「…ウタぁ……」



夢叶が服を引っ張ってくるからしゃがんだ。

「夢叶、何やってたの……?」

体温が上がってる。
一体何をしてたのか…。

イトリさんに聞くより、夢叶に聞いた方が早い。

「イトリがね、……イトリが………イトリ?…」

…………夢叶から微かにアルコールの香りがした。

「イトリさん、夢叶にお酒飲ませた?」
「悩める少女の背中を後押ししてやろうとね〜」

悩める……?






「ウタぁ……私ね、わたし……ウタがね、…ウタのことが…」






………寝た…?

この流れで?
あと一言でしょ……。


「惜しいっ、あと一言だったのに……」

「イトリさんがお酒なんか飲ますから…」

でもまぁ、お酒の力がないと素直になれないトコもあるか。

「それで、ウーさんはどうするのさ」
「ここまで演出してソレ聞く……?」



「ウーさんが人間でもいいならあたしゃ止めないけどさ、………後悔しないようにね」



((喰種に魅入られた少女))
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「向こう方には何て言うんだい?」
「ぼくのだから手出さないでって」
「男だねぇ〜。
もう相思相愛って奴じゃないかい」
「お互いリスクを受け入れられる内はね…」
「ウーさん、最初は喰べるなんて言ってたのにねぇ♪」


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