02
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外は真っ暗だった。


白鳩が11区に集っていることもあり、4区では普段より食糧探しに出ている喰種が多かった。

夢叶はなるべく安全な道を通り、店を目指した。

ある程度まで行くと、喰種に襲われる心配も減る。

4区でウタが元リーダーと知っていて、店の周囲で騒ぐような馬鹿は滅多にいない。



カラン…

表の札は"CLOSE"だったが、扉は問題なく開いた。
どうやらもう帰っているようだ。





「ウター…?帰ってる…よね?」


店も外のように真っ暗で、人の気配がしない。

慣れた空間でも視界が悪いと足も竦む。

店にも奥の私室にもウタの姿は見受けられない。




ゴリッ…




耳に残る嫌な音。

音のした浴室に向かう。

そこも明かり1つなかったが、何か硬いものを無理やり折るような音がしていた。


「…ウタ…?」

不安になり、名を呼び確かめてみた。

「夢叶……?」

聞き慣れた声に漸く安心する。

無事を自分の目で確認しようと浴室の扉を開ける。



((闇に隠れた秘密))
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「あ、蓮ちゃん?カネキチ救出お疲れー」
「…なんだ」
「ところでウーさん変じゃなかった?」
「ウタ…?」
「ほら、そこら辺の人間てきとーに殺しちゃったりさー」
「……あいつなら勝手にいなくなった」
「あら、そう……まずいわねぇ」


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