02
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暫く車を走らせ、山道に差し掛かったあたり。

そこで脇道に車を止める。
降車して、ガードレールの向こうを覗き込む。


「うっわ〜…高ー」

下は霧がかかっていて正確な高さは分からない。

「ここで何をするんですか?」

「……」

「(また無視かよ……。
一体下に何があるって…)」

ガードレールに手をつき、蓮示のように下を覗き込む。

夢叶も興味津々にガードレールに手をついた。




「…おい、そこ老朽化して……」


「およ?」

「へっ…ーーーうわあああああああああああッッ」




ガードレールが折れ、金木は真っ逆さまに落ちていく。

夢叶は蓮示に手首を掴まれ、ギリギリ落ちなかった。

「……蓮示、カネキくん落ちちゃったけど…?」
「喰種はこの高さなら死なない……」

こちらに手を伸ばしていた金木はすでに霧の向こう。

蓮示に引き上げられ、安堵する。

「壊れそうなら早く言ってくれたらいいのに」

茶色く錆びているガードレールを見る。



「…お前さえ落とさなければ問題ない」

「それって私が死んだらウタが煩いから?」

「あぁ……」



そこで肯定してしまうから蓮示はダメなのだ。

「蓮示の人でなし!」

「…喰種だからな…」

そういうことじゃない、と叩こうとしたら躱された。
というより、物を取りに車の方に歩いて行った。

取り出したのは大きなボストンバッグ。

「…お前はここで待っていろ。
仕事を終わらせる…」

あんていくの店員で蓮示が担っている仕事を思い出す。





「仕事って……もしかして、この下に死体があったりする…?」




((月初めと月曜日がピーク))
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「うわああああああッ!!」

「うわぁ……死体見つけちゃったんだ…」
「…それと同類になりたくなかったら大人しくしてろ」
「もうちょっと優しい言い方できないのー?」
「あ、バイクあるじゃん!」
「おい…話を……」
「私これで帰るね!じゃ!」

「…………あの自由人め…」


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