02
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「お泊りは中止だね……」


蓮示が帰り、空になったマグカップを洗う。

「ウタ…戦うの…?」
「蓮示くんの頼みだしね…」

友達からの頼み。

それを断れとは言えない。

友達は大切にしてほしい。



「怪我、しないでね…」



ただそれだけ。

負けるとは思えない。
死ぬとも思えない。

怪我もしてほしくない。

「大丈夫……そんなに鈍ってないよ」

そう、大丈夫。

「(ウタは強い。蓮示も店長さんも、みんな…)」


マグカップを洗う手が止まっている。

すると後ろから抱き締められた。

「"ぼくら"は簡単に死なないって分かってるよね…」
「…うん」

それでも心配は拭えない。

何もない平和な時間が長すぎたのかもしれない。






「ぼくは…綺麗に生きたことなんてない…。
だから、どんなことをしてもちゃんと帰ってくるよ…」


「ううん……私が見てきたウタは綺麗だったよ」





((光の様に眩い生き方))
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「死にに行くんじゃないんだから…」
「だって…」
「それとも、もしものために抱いた方がいいの…?
愛してるって言っておいた方がいい…?」
「け…結構です!!」
「そう…?」
「ウタもみんなと帰ってくるんでしょ…!」
「うん…。…何かこの会話自体フラグっぽいね…」
「!この話お終い!」


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