02
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「え、喰種捜査官!?」


夜中に大きな声を出してしまい、慌てて口を覆う。

「はい、三等捜査官の鈴屋什造です〜」

「私は夢叶。
実はお兄ちゃんが喰種捜査官なんだ」

「あああ偶然です」

そんな話をしながら住宅街を抜けていく。







「腹減ったな」

「減ったな」


「いい匂いしない?」

「するねぇ」















「すみません…すみま…許しッぎッッ…」

「えーそっちから来たんですよ?」



夢叶は腰を抜かしていた。

目の前で繰り広げられる惨劇。
人間が喰種を圧倒するという異様な光景。



「悪かったよ…ほんとにッ。
だだ…だから…」

仲間を八つ裂きにされ、自らも足を切り落とされた喰種。

必死に命乞いしている。

「どうしたらチャラにしてあげましょうかね。
お前たちのせいで僕のお腹はもうペコペコです」

珍しい形のナイフを持ち、手で弄んでいる。

「じゃあ"コックさんごっこ"しましょう」

喰種に近付き、躊躇なく鼻に指を突っ込んだ。


「へ…??アッ」





「僕が料理人で〜お前は豚です」





ふら…
そのまま首を裂くという所業に気絶する。


「おや〜、これじゃあご飯食べに行けないです〜…」


((喰種じゃないので喰べないです〜))
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「夢叶〜、起きるです〜。
僕お腹ペコペコです〜」


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