![]() == == == == == 「え、喰種捜査官!?」 夜中に大きな声を出してしまい、慌てて口を覆う。 「はい、三等捜査官の鈴屋什造です〜」 「私は夢叶。 実はお兄ちゃんが喰種捜査官なんだ」 「あああ偶然です」 そんな話をしながら住宅街を抜けていく。 「腹減ったな」 「減ったな」 「いい匂いしない?」 「するねぇ」 「すみません…すみま…許しッぎッッ…」 「えーそっちから来たんですよ?」 夢叶は腰を抜かしていた。 目の前で繰り広げられる惨劇。 人間が喰種を圧倒するという異様な光景。 「悪かったよ…ほんとにッ。 だだ…だから…」 仲間を八つ裂きにされ、自らも足を切り落とされた喰種。 必死に命乞いしている。 「どうしたらチャラにしてあげましょうかね。 お前たちのせいで僕のお腹はもうペコペコです」 珍しい形のナイフを持ち、手で弄んでいる。 「じゃあ"コックさんごっこ"しましょう」 喰種に近付き、躊躇なく鼻に指を突っ込んだ。 「へ…??アッ」 「僕が料理人で〜お前は豚です」 ふら… そのまま首を裂くという所業に気絶する。 「おや〜、これじゃあご飯食べに行けないです〜…」 ((喰種じゃないので喰べないです〜)) == == == == == == == == == == 「夢叶〜、起きるです〜。 僕お腹ペコペコです〜」 ← | → |