![]() == == == == == 「捜査官が来てるなんて……何かあったんですか?」 篠原たちが帰り、一息つけるあんていく。 「どうやらカネキくんを探しているようだね」 「みたいですね」 什造も言っていた。 「バレたんすかね…」 董香が重たく言うので、心配になってくる。 「分からない。だが、何かは掴んでいるのかもしれない。でないと、彼らが動く理由がないからね」 白鳩は忙しい。 捕食事件は毎日起こるわけではないが、喰種はたくさんいる。 事が起きる前に対処していくのが彼ら喰種捜査官の仕事だ。 警察とは違う。 「ところでトーカちゃん、」 夢叶はカウンター席に座り、カップを拭く董香を見た。 「マスク……ウサギだったよね」 「そうですけど」 それを聞き、先を告げようか迷う。 「…7区でね、白鳩がよく殺されてるらしいよ」 ――黒いウサギのマスクをつけた喰種に ((思い当たる節ない?)) == == == == == == == == == == 「お兄ちゃんが"そう"言ってたんだけど、」 「ウサギのマスク…か。トーカさんに作ってあげたけど…」 「!!」 「ん〜、でもぼくが作ったのは白いウサギだし…」 「トーカちゃんじゃないんだね」 「多分ね。でも……トーカさん、弟くんがいたような…」 ← | |