![]() == == == == == 「許してもらえないと思うけど、何でも言って。償いにはならないけど、夢叶が別れたいなら……そうするから」 相当反省しているようだ。 再三言うが、本当に覚えていない。 なのでこんなにテンポ良く話が進むと私まで混乱する。 いや、確かに謝られるようなことされてるけど。 「ウタ、ちょっとネガティブ思考すぎない?」 昔は結構な遊び人だったから、違和感だらけ。 ウタならちょっと謝って、それでも直りそうにないのに。 「私そんなに怒ってないから」 「……ほんとに…?」 不覚。ウタの弱り目、意外と可愛い。 「そんな疑わなくても…」 それは何かさせないと納得しそうにない。 「じゃあ、ぎゅってして」 「うん…」 やっぱり落ち着く。 「夢叶、ほんとにこんなのでいいの?」 「いいのいいの」 私からしたら無償でしてもらっているようなもの。 これで赤ちゃんもできてなかったら万々歳。 「ね、ウタ」 「…なに?」 「隠したいことがあるなら、最後まで隠し通してみせて。 ウタが望むなら、大抵のことは許せるから」 ((だから"らしさ"を無くさないで)) == == == == == == == == == == 「あったかい…」 「寝るの?」 「ん、二度寝しよ?」 「それって添い寝のお誘い?」 「うん」 「…いいの?」 「何でも聞いてくれるんでしょ?」 「うん…」 ← | → |