03
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「――駆逐数だけでいえばかなりの成果だが
…肝心の"梟"は取れなかった」



CCGの最央、総議長のいる部屋。

「申し訳ございません」

そこには局長の和修吉時と特等捜査官の有馬貴将がいた。

「…なんとしてでもアオギリの樹、隻眼の梟……いや、"隻眼の王"は討たねばならん。…代償は大きかったが手に入れた報酬を増やせるかはお前たち次第だ」


常吉は手元の書類に目を落とす。

それには顔写真と簡単な個人情報。

しかし二重線が引かれERASEDと書かれている。

「果たしてこれが黒と出るか白と出るか…」

その1つに"金木研"の名前があった。

「貴将、所有権はお前にある。名はどうする?」
「任せます」





 は  い   せ





「それと、"アレ"の動向は?」

「未だ所在が掴めていません。しかし作戦前に20区は出ている様なので、現在は交友関係から洗い出しています」


((珈琲と世界))
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「…"アレ"になにか出来るとは思えんが、捜索は続けよ」
「はい」
「もしおかしな動きをするようなら連れ戻せ」
「承知いたしました」


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