02
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「な、に…?」


手首を掴まれ、それ以上進めない。

「ウタ…?
離して…早く伝えないと……!」

しかし解放されることはなく、逆に引き寄せられた。


「駄目」


耳元で聞こえたのはただ一言。

「何言って……今はそんなこと言ってる場合じゃ…!」

「駄目だよ、夢叶。
行っちゃ駄目」

その時、店の扉が開いた。








「――夢叶はどこにも行けないよ、あの日…ぼくに捕まっちゃったから。それにさ、そろそろ戻って欲しいみたいだよ、"彼"が」







((うっす、うっす))
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「あな、たは……――」
「あ、……君、ちょっと刺激強すぎるんじゃない?」
「えー、なにもしてないのになぁ」
「顔隠してても気絶しちゃうって相当だよ?」
「いやいや、直接何かしたわけじゃないしー」


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