06
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朝になり、夢叶は目覚めた。



「(朝陽が入らないから寝過ぎちゃった…)」



普段より短針が2つも進んでいる。

夢叶が隣を見れば黒い影。
どうやらウタは珍しく熟睡のようだ。

無意識に手が伸びた。

「、」

触ると起きるかもしれないと思い、手が止まる。


「……、」

だが何となく今日は起きない気がした。

そっと頭に触れる。
優しく撫でればやはり起きなかった。





「(この幸せがずっと続けばいいのに…)」




((何の変化も求めない))
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「(さてと、珈琲でも飲もうかな…)」
「って、…ん?」
「(……何で服掴んでんの…?)」
「(ダメだ…ウタ、寝てても離さないし諦めよ…)」


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