05
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「ーーアンタさ、ウタさんの見た目に完全にビビッてたでしょ」


それを否定しない金木は正直だ。

「でも全然外見と違うね。
話し方とかも優しいし……」

ただ、忘れてはいけないのは彼も喰種だということ。

「(あの人もヒトを殺して喰べてるんだよな…)」

そう思うと一概に良い人とも言えないのかもしれない。

まぁ、それを言い出すと喰種全体がそうなるのだが。

「ところで、夢叶さんって…」





「人間だよ。
でも喰種に理解がある人だから心配ない」


「そうじゃなくて……匂い、変わってない…?」

「甘くて美味そう…って?
ウタさんの前で言うなよ、流石に殺される」





「うん……ーーところであのマスクって何に使うの?」

「ああッ!?アンタ知らないで来てたの!?」

肝心なトコで説明不足な店長のお陰で説明する破目になる董香。

「"喰種捜査官"ってわかる?
アンタでも名前くらい聞いたことあるでしょ?」

「あ…うん、ニュースとかで聞くし…よくは知らないけど」

ついこの間まで人間だったなら、その程度の認識だろう。


「…イカれたクソ野郎ども。私たちを殺したくてウズウズしてる…。そいつらと素顔晒してやりあって、もしも決着がつかなかったら面倒なことになんのよ」


だからマスクを着ける。

何が面倒なのか分からず聞けば、睨まれた。

「"顔"と"正体"が一致してたらどう考えてもヤバイだろーが。
少しは頭使えよ、馬鹿が」



「(………ウタさん…やっぱりトーカちゃんは怖いです…)」



((結論、人間でも喰種でも相手によって態度違います))
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「カネキくん、可愛い子だったね」
「夢叶はカネキくんみたいのが好み……?」
「そうじゃないけど、…ピュアで可愛いじゃん。
それよりさ、どーする?彼のマスク」
「盛大に話反らしたね……んー…やっぱり眼帯かな…」
「やっぱり!?あとは…口元に何かほしいね」
「……こーゆーのは…?」
「おぉ!あんま喰べたくないって感じがしていいね!」
「じゃあ取り敢えず眼帯と歯茎…」


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