 03== == == == == 「永近、お前は見込みがある。 今回は俺の補佐として後方での仕事を学べ」 丸手は今回の作戦先を教える。 場所は――あんていく。 「お前のダチがバイトしてた店だ。 その店に潜んでいるある喰種の駆逐が今回の作戦の目的だ」 その上で遺書を書くかどうか問う。 「……はい、書きます」 滝沢政道。 彼は実家に帰っていた。 その上で、遺書に書く内容を迷っていた。 隻眼の梟 "赫包"は6つから8つほどが確認され特等捜査官を凌ぐ戦闘能力 23区喰種収容所が梟を含む数名の喰種により襲撃 編成チームの特等全員が戦闘不能 頭の中を占めているのは梟に関する情報。 二等捜査官でしかない自分。 死の恐怖に襲われていた。 広げられた遺書には、遺書らしい内容が綴られている。 そしてその上から……。 死にたくない ((囁かで、本能的な願い)) == == == == == == == == == == 「遺書なんてめんどくさいです」 「ひこーきにして……飛んでっちゃえ〜」 ← | |