03
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「いくつか質問。
アレルギーはある?ゴムとか金属系…」

「いえ、特にないと思います…」

「フルフェイスにする?最初だしハーフマスクがいいかな…」

「お…お任せします」

2人のやり取りを見ている夢叶。
今は金木のある物に興味を引かれている。




「カネキ君は眼帯好きなの?」




「あ、えっと…お腹が減ると自分の意思と関係なく眼が赤くなっちゃうんで……外に出る時だけつけてます」

眼帯をずらして見せてくれた目は人間と同じだった。

「あぁ…カネキくんって喰種なんだ」

マスクを作ってもらいに来るのは喰種が多い。
だがあまりにも普通なので、同じ人間かと思っていた。

「ウタのおやつ分けてもらったら…?」

いる…?と人間の眼球でコロコロ遊ぶウタ。

「い…いいです」


「あとは何を聞こうかな…。
……カネキくんは恋人とかはいないの?」

質問を続けながらもデザインを絵に起こしている。

夢叶も夢叶でいつものスケッチブックに何かを描いている。

「えッ!?いないです…!いたことない…」

「きみは…アレだね。同世代の女の子より年上のお姉さんあたりに可愛がられそう……」

おやつの眼球を噛んでいるウタ。

「カネキくんとしては年上より年下が好み?」





「えっと…歳が近ければ特には……」

「やっぱり歳は近い方がいいよね…。
…まぁ、夢叶なら年上でも年下でもいいけど……」





2人の関係を少し察する。

「…というかこの質問って何か意味あるんですか…?」

「大いにあるよ。
きみのこと色々知ってた方がモチベがあがる…」


「そーゆーことだから、暫くウタの玩具になってた方がいいよ」


((インスピレーション待ち))
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「カネキ君は大学生?」
「あ、はい(…初めて間違われなかった…)」
「あれ、そうなんだ…」
「じゃあ私と結構歳近いんだね」
「そうなんですか…?」
「夢叶はダメだよ、カネキくん……」
「??は、はぁ……」


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