会いたかったよ
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「――…研、くん…?」




開いた口が塞がらない叶華。

「や、やっぱり。
でもどうしてココに…?」

金木も驚いているようだ。

フリーズ寸前だった叶華の表情が崩れる。


「!!」

「〜〜〜、見つけたぁぁぁぁぁ!!!」

金木に勢いよく抱き着く叶華。

「えっ、ちょ…ちょっと!?」

支える力がなかった金木は叶華ごと後ろに倒れそうになる。
その背中を誰かが支えてくれた。

「ちょ、っと…叶華ちゃん、危ないから離れ――」






「永っちに聞いて心配してたんだから…!!事故に遭ったって大丈夫だったの!?手術は!?手術の費用とか後遺症とかは!?出歩いて大丈夫なの!?会いに行ってもいないし連絡つかないし……めちゃくちゃ心配したんだからね!?」






安心して涙腺が緩んだのか滝の様に涙を流している。

「ご…ごめんね。僕は大丈夫だから…」

取り敢えず落ち着かせようと声を掛ける。

「うぅぅぅっ…!」

だが今は到底無理なようだ。


「おー、叶華がめっちゃ喋ってる。
血酒飲んだ時の蓮ちゃんみたい」

後ろでイトリがケラケラと笑っている。



「叶華さんもそんな風に泣いたりするんだ…」



((嗚咽止む 苦手な相手の 第一声))
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「えっ!?研くんが事故に遭った!?」
「そうなんだよ。テレビでやってるだろ?鉄骨事故って」
「あの女の人が亡くなったってやつ?」
「そ。それでカネキの奴、手術受けて助かったんだけど…」
「良かった…!良かったぁぁ…!!」
「って…おーい、聞いてっかー?」


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