![]() == == == == == 「ーーって感じで結構悔しがってたよ」 「…それは悔しがってるのか…?」 どこに悔いを感じたのか分からなかった蓮示。 「悔しがってなきゃ何度も出向かないよ」 「…そんなものか」 よく分からないな、と呟く。 「蓮君は?」 「俺は……別に。 怪我治すために喰ってた…」 叶華はため息をついた。 「喰い場荒らして喧嘩吹っ掛けられたのに…」 ある意味自由過ぎる。 「……強いとは思った。 あいつが退かなかったら俺は…」 叶華が興味深そうにしたため口を噤む。 「俺は…?」 「…何でもない」 はぐらかされてしまい不満を抱く叶華。 「……あいつはお前が帰って来るからと言っていた」 叶華はキョトンとした。 「……、またまたぁ〜」 「俺は冗談は言わん」 蓮示は真顔で言う。 叶華は少し困ったように頬を掻く。 「それだけ聞いたら良い話なんだけどさ……」 「?」 ため息をついて珈琲を一口飲む。 「帰った私にウタが何したか分かる?」 ((殺り合った後まで考えてるんだ)) == == == == == == == == == == 「……お前たちが付き合っているのは意外だった」 「一番驚いてるのは私だって」 「…?お互い合意の上だろう?」 「私フツーだからフツーの人が好きなんだよね」 ← | → |