![]() == == == == == 「あ、蓮君だ〜」 友人を見付けた叶華は手を振った。 だが無反応な蓮示。 「むぅ〜」 叶華は蓮示の腕を掴むとズカズカと歩いていく。 「…オイ……」 そのまま"あんていく"へ行った。 「いらっしゃいま…、……叶華さん?」 「久し振りトーカちゃん」 珈琲お願い、と言って端の席に座る。 「…何なんだ…」 「不愛想な蓮君に"自分の変え方講座"!」 意味不明、蓮示が目でものを言ってる。 「お待たせしました」 トーカが珈琲を持ってきてくれた。 「ごゆっくり」 「…しなくていい」 蓮示は接客という言葉を勉強した方がいいと思う。 「まずは自由に生きること……って言いたいけど、蓮君の場合は取り敢えず笑うこと」 ビシッを指さす。 「…ウタは大して笑ってないぞ」 「ウタは心の中で嘲笑う性悪だから別。 あれは自由に生きすぎ」 自分で言って自分でうんうんと頷く。 「ウタやイトリは楽しければいいタイプだから」 「……確かに同じではないな」 「ウタと蓮君を足して2で割ったら丁度いいのにね」 出来る訳ないだろ…と蓮示が呟く。 「出来たらの話! ホント冗談通じないんだから」 ため息をこぼす叶華。 「蓮君さ、ウタと喧嘩した後ってどうだった?」 ((周りは自由な人間ばかり)) == == == == == == == == == == 「久し振りに蓮君の珈琲飲みたいな」 「……トーカに淹れてもらえ」 「蓮君も働きなよ、昔みたいに」 「…俺は食材調達が仕事だ」 ← | → |