![]() == == == == == 今日こそは……、今日こそは…! 「叶華ちゃん」 決意を改めてたら呼ばれた。 「もっとこっち」 近くまで行ったけど、もっと近くだったみたい。 いつもみたいにぎゅってしてくれる。 「叶華ちゃん、ぼくとキスしたい……?」 うん、したいしたい…………はいっ!? 「あ…えっと……それは…」 「……したくない?」 そ…そんな切な気な顔しないで下さい…! 「し…したい、です……」 「なんで敬語?」 うっ……つい…。 「したい…よ……?」 「(疑問系…?)」 うぅ〜、恥ずかしい。 「ぼくはね、……したくなかった…」 ガーン…… 終わった……。 私オワッタ……。 きっとこの後、振られちゃうんだー!! 「でも、……もっと叶華ちゃんと仲良くしたい……」 いいです!いいんです! もう優しくしないで! すぱっと振って捨ててって下さい……! 「でも……やっぱりダメだね。 女の子から求めさせるなんて男失格だよ……」 そんなことない……。 ウタはとっても優しくて、大人で……。 「叶華ちゃん、」 「ぅはい!」 変なの混じっちゃったよ〜……。 「ちゃんとしてあげられないけど、ぼくから離れてかないで…」 …………………………え……ええええええぇぇぇぇぇ!? ち、近い近い! ってか当たってる! 長いっ……5秒?…10秒?……どれくらい経ったの?? 「………ごめんね、やっぱりここまでしか出来ないや」 い…いえ……十分、です……。 ボフンッ 「あれ……叶華ちゃん…?」 ((唇より赤く)) == == == == == == == == == == 「(ゆ、床とキスはヤダー! 折角ウタがキスしてくれたのにぃぃぃ!! 正直覚えてないけど感触消えちゃうー)」 ← | → |