すれ違い
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なんだか最近、叶華が妙に積極的……。


嫌なわけじゃない。
むしろ嬉しい。

ぼくの気持ちも漸く伝わってきたのかなって思うから。

でも、ちょっち違う気がする。





叶華はぼくが喰種って知ってるから探ることなんて何もないはずなんだけど………。

けっこう昔から遊んでたから大抵の事は分かってるし……。



それに、最近は顔を近付けてきてる気がする。

叶華ちゃんも女の子だからそういうことしたいのかな?





ん〜………分かんないや。
今度イトリさんにでも聞いてみようかな。

イトリさんなら浮気も疑われないもんね…。


あ、叶華ちゃんがこっち見てる。

最近多いなぁ。

マスク作りに興味でも湧いたのかな?
それともぼくのこと見てくれてるのかな?

後者なら嬉しいけどちょっと照れるな……。

もっとぎゅって抱っこしとけばよかった。

またしたくなってきちゃった……。



「叶華ちゃん、叶華ちゃん」

「なに?」

「こっち来て」

「何で?」
「いいから」


叶華ちゃんを膝の上に座らせて抱き締める。

ん、柔らかい。

ずっとこうしてたくなる。

「どーしたの?」
「叶華ちゃん、ぼくから離れちゃダメだよ」



((君はぼくのもの))
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「………あれ、なんだか焦げた臭いが…」
「あぁー!!お、下ろしてウタ!」
「なんで?」
「お鍋火にかけてたの忘れてた!」
「あ、じゃあ焦げた臭いってぼくんち?」
「そう!だから早く離してってば!」
「離れちゃダメ……」
「よく分かんないけどそれとこれとは別問題でしょー!」


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