![]() == == == == == 「まずは服脱いで……」 異性からのそんな言葉にも素直に従う。 そして女へと成長した身体をさらけ出す。 「おいで…」 呼ばれるままに近付けば、抱き締められる。 タトゥーの入った手が触れる。 髪の毛の状態や肌の質感を確かめられる。 「髪……少し伸びたね」 「はい……それで、切ってもらおうかと…」 「切るの?…ぼくはもっと伸ばしても良いと思うよ」 「ウタさんがそう言うなら伸ばしてみます」 そして言葉を交わし合った唇が塞がれる。 「、………背も伸びたみたい…。 前よりしやすい…」 「もっと高い方がいいですか?」 「んー……今くらいで良いと思うけど、高くても嫌いじゃないよ……」 そうでも言わないとどうにかしそうな表情だ。 「そう…ですか?」 「うん……じゃあ次、ベッドに横になって」 ウタは叶華の様々な場所に触れていく。 「いい具合に筋肉もついたね……。 仕事のお陰かな…」 腕や腹、腿に触れて言う。 「でも鍛えすぎはダメだよ…太くなっちゃうから」 程よく筋肉のついた体だが、細い。 どうやらウタのお気に召したようだ。 「怪我とかはしてない?」 背中に触れながら聞く。 「はい、言われた通り気を付けてます」 「うん……折角綺麗な肌だからね。 傷なんかついたらもったいないからね……」 その後も、身体の状態を確かめていくウタ。 どこに触れられようと気にせず、褒められる度に嬉しそうに笑う叶華。 2人の歪で、始まりと変わらない関係はこれからも続くだろう。 ((生きた作品)) == == == == == == == == == == 「身長は伸びたのに、体重は軽いままだね…」 「太りすぎるんじゃないかって怖くて……」 「太りすぎはダメだけど、痩せすぎもダメだよ」 「はい……」 「骨が浮き出てるくらいが好きって人もいるけど ぼくはちゃんとお肉もついてる方がいいな…」 「…頑張ります……」 ← | → |